富士通は2016年12月27日、製造業向けに3次元設計図と製造部材写真の差異を可視化する、PLM製品「FUJITSU Manufacturing Industry Solution 3D重畳 設計製造物診断」を発売した。
「3D重畳 設計製造物診断」は、大型構造物の製造において、3次元CADで作成した製造部材の設計図(STLファイル)とスマートフォンやタブレットで撮影した各部材の写真を、AR(Augmented Reality)技術で重ね合わせ、差異を容易に比較できるようにする。目視や人手で1つひとつの製造部材に対して行っていた診断作業の効率化を図れる。
1部材当たり数分で診断を完了できるため、全数の部材診断も可能になる。製造不良の早期発見も可能になり、仮組立作業での手戻りを削減できる。
診断した結果はサーバーに保存し、ノウハウ共有・進捗管理・品質記録に利用できる。
3D重畳 設計製造物診断の価格は、サーバーライセンス(一括)が200万円(税別、以下同様)、クライアントライセンス(一括)が400万円からになる。
富士通は、2019年度までに100社への導入を目標にする。