英ColtグループのAPAC部門として法人向け広帯域ネットワークを提供するColtテクノロジーサービスは2017年3月14日、企業内通信のクラウド化を一元的に支援する「Colt Asia Cloud PBXサービス」を発表した。4月に提供開始する。
「Colt Asia Cloud PBXサービス」は、PBX機能・IP電話機・オフィスまでのアクセス回線を一括して提供することで、ユーザーのコストと運用負荷の削減を支援する。クラウド基盤を利用することで、ビジネスの変化に対応可能な柔軟性や拡張性の向上を図れる。
ユーザーは、PBXの自社購入は不要で、初期費用と月額料金で利用できる。本社と支店、本部と店舗など、複数の接続拠点がある企業の保有するPBXやビジネスホンの保守・運用、更新作業などのコストを削減可能だ。導入時に必要な複数ベンダーの管理、運用開始後のカスタマーサポートなどの負担低減も図れる。
利用するPBXシステムは、Coltのデータセンター内に設置する。アクセス回線は、SDN・NFV・クラウドサービス向けに最適化した100Gpbs対応ネットワーク「Colt IQ Network」のプライベートイーサネット網を使用し、堅牢で高品質な音声サービスを提供する。
同一法人であれば、接続拠点間の通話はすべて内線通話扱いになる。内外線発着信のほか、転送・保留・会議機能などの様々なPBX機能を備え、Coltが提供する電話番号(0AB-J番号や050IP番号)および着信課金番号(050IPサービスは対象外)をそのまま利用することが可能だ。
Coltは、ヨーロッパ、アジアおよび北米で広帯域サービスを提供している。