日立ソリューションズは、RPA(Robotic Process Automation)やAI(Artificial Intelligence)、IoT(Internet of Things)を活用し、テレワークから生産性の向上、人財活用など、働き方改革を包括的に支援する「ワークスタイル変革ソリューション」の提供を開始した。
「ワークスタイル変革ソリューション」は、デジタル製品と社内検証から得た知見を集約したものである。柔軟な働き方や組織の生産性向上を可能にし、改善し続けられる環境を提供する。
「社員の柔軟な働き方」「組織の生産性向上」「人財の管理・分析」「パーソナルライフの充実」の4分野で製品を提供する。各施策のKPIの見える化や、従業員の各種ログ情報の収集、AI(人工知能)分析による働き方の見える化など、ラインアップを順次拡大する予定だ。
今回新たに提供開始するのは、米Automation Anywhere(AA)の「Robotic Process Automation業務自動化ソリューション」である。そのために、日立ソリューションズはAAと販売代理店契約を締結した。
具体的には、様々な業務システムを利用した、主にバックオフィス業務などの人の判断を必要としない繰り返し業務を自動化できる。Webシステム以外にも、独SAPのERP製品などのクライアントアプリケーションや、UNIXなどに対応している。
ロボットを容易に開発できる、利便性の高いインターフェースを活用できるほか、全社のロボットを統制管理し、ROIの見える化を図れる。日立ソリューションズの「活文」と連携して、請求書などの帳票から必要なデータをAIで自動抽出し経理処理を自動化するというように、ほかの製品と連携も可能だ。
日立ソリューションズは、営業部門の受発注処理で社内検証を行ったところ、作業時間を約70%削減できたという。
同社はまた、社内システムやRPAと連携し、スマートデバイスやPC上で業務をチャット型で支援する「AIアシスタントサービス」の提供を7月20日に開始する。
ワークスタイル変革ソリューションの価格は、Robotic Process Automation業務自動化ソリューション、AIアシスタントサービスのいずれも個別見積になる。
日立ソリューションズは、2020年度にワークスタイル変革ソリューション全体で150億円の売上を目標にする。