日立製作所とデロイト トーマツ リスクサービス(DTRS)、デロイト トーマツ コンサルティング(DTC)は、共同開発したテレマティクスサービス「D-rive GO」の提供を開始した。高精度の運転特性診断技術による自動車の運転特性データを保険会社に提供する。
「D-rive GO」は、スマートフォンを通じて収集した自動車の走行データからドライバーの運転特性を診断・評価する。日立がIoT(Internet of Things)基盤「Lumada」を活用して構築したテレマティクス基盤に、デロイトUSで実績のある運転評価アルゴリズムを日本向けサービスとしてDTRSがカスタマイズし搭載している。
具体的には、スマートフォンのGPS、加速度センサーなどで収集した運転データを、クラウド環境で解析して運転の特徴を安全運転スコア化するほか、過去の走行記録から走行地域の危険度を判定する。
スマートフォンアプリケーションの全利用者の運転情報を解析し、フィードバックすることで、急ブレーキの多い箇所などを危険度表示し、ドライバーの安全運転への意識を高めることも可能だ(アプリケーションの利用には自動車へのビーコンの設置が必要)。
DTRS、DTC、および日立は、第1ステップとして保険加入ドライバーの評価を目的としたテレマティクス保険への活用を目標にする。次のステップとしては、トラックやタクシーをはじめとした運送業界全般における会社の安全運転管理への活用を想定している。
3社は、テレマティクス利用が見込まれるサービスの拡充とグローバル展開を図り、3年以内に同アプリケーションの利用者として100万人の獲得を目標にする。