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ブラウザからHULFTにデータ転送可能に、セゾン情報がHULFT-WebConnectの連携手段を拡充

2017年8月3日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)

セゾン情報システムズは2017年8月3日、インターネット経由でファイルを簡単かつ安全に転送するためのSaaS型のクラウドサービスの新版「HULFT-WebConnect Ver.2.1」を発表、同日提供を開始した。HULFT以外からHULFTへのデータ転送手段を拡充し、Webブラウザを介してデータを送れるようにした。

画面1●Webブラウザでファイルを転送する画面(出所:セゾン情報システムズ)画面1●Webブラウザでファイルを転送する画面(出所:セゾン情報システムズ)
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 HULFTは、基幹システムを構成する異機種同士をファイルを介して連携させる用途に適した、TCP/IP上で動作するファイル転送ソフトである。HULFTを導入したHULFTサーバー同士の間でファイルをやり取りする。特徴は、パソコンからUNIXサーバー機、メインフレームまで稼働環境が豊富であることと、異機種間でファイルをやりとりするために文字コードの変換機能やデータ形式の変換機能を備えること。

 2015年4月にサービスを開始したHULFT-WebConnectは、HULFT間のファイル転送にインターネットを利用できるようにするクラウドサービスである。HULFTを導入済みのサーバーに専用のエージェントソフトをインストールして使う。HULFT-WebConnectがファイル転送のハブとなり、複数台のHULFTサーバー間でHTTPSでファイルを受け渡せるようになる。

 2016年8月には、HULFTを導入していない任意のシステムから別のHULFTサーバーにファイルを送れるようにする仕掛けとして、Web APIとCLIコマンドを追加した。今回さらに、HULFT以外からのファイル転送手段を拡充し、Webブラウザからファイルを転送できるようにした。これにより、高いスキルがなくても簡単にファイルの配信や受信の仕組みを構築し、利用できるようになった。

図1●HULFT-WebConnectのデータ連携手段を拡充し、WebブラウザからHULFTにデータを転送できるようにした(出所:セゾン情報システムズ)図1●HULFT-WebConnectのデータ連携手段を拡充し、WebブラウザからHULFTにデータを転送できるようにした(出所:セゾン情報システムズ)
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 ブラウザからHULFTにファイルを送る典型的な例は、ITに詳しくない複数の取引先からファイルを集める使い方である。ファイル送信画面は共通で、カスタマイズはできない。画面上では、送信するファイルのほかに、ファイルの送信先を定義した転送設定IDを指定する形になる。

 HULFT-WebConnectの価格(税別)は、転送量100Gバイトまでの「BASE 100GB」が月額3万円、転送量500Gバイトまでの「BASE 500GB」が月額4万2000万円、転送量1Tバイトまでの「BASE 1TB」が月額5万7000円。基本サービスには10コネクション分のライセンスが付属する。追加コネクションは1コネクションあたり月額2000円。

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