ミランティス・ジャパンは2017年9月28日、OpenStackとKubernetesをパッケージ化した商用ディストリビューション「Mirantis Cloud Platform」(MCP)の新版を発表した。新版では、パブリッククラウドのAWS(Amazon Web Service)環境にDockerコンテナを簡単に配備できる機能「MCP CaaS」(コンテナアズアサービス)を追加した。
MCPは、仮想サーバーや物理サーバーを動的に配備できるオープンソースのクラウド運用ソフトであるOpenStackと、Dockerコンテナを動的に配備できるオープンソースのコンテナ運用ソフトであるKubernetesをパッケージ化した、商用ディストリビューションである。同社は元々OpenStackを扱っていたが、コンテナも扱えるようにKubernetesを統合した形である。
今回、コンテナの管理機能を強化し、オンプレミス環境だけでなく、パブリッククラウドのAWS環境に対してもコンテナを配備できるようにした(今後、パブリッククラウドの選択肢を増やす予定)。これにより、オンプレミスのベアメタルサーバー、仮想サーバー(OpenStack環境など)、パブリッククラウド(AWS)にまたがったハイブリッドクラウド環境でコンテナを配備できるようになった。
今回さらに、コンテナをセルフサービス型で配備できるようにするWebベースのインターフェースを追加した。マルチクラウド環境で利用できる。これにより、開発者だけでなく運用者もコンテナを簡単に配備できるようになったとしている。