UEIは2017年10月3日、ディープラーニング(深層学習)に特化した専用サーバー機「DEEPstation」シリーズのラインアップを拡充し、ラックマウント型の上位機種「DEEPstation DK-9000」を発表、同日販売を開始した。最大で10基のGPUを搭載できるほか、PCI Express接続のNVMeフラッシュストレージを内蔵できる。
DEEPstationは、深層学習に特化した専用サーバー機である。ハードウェア面の特徴は、浮動小数点演算を高速に処理できる米NVIDIAのGPUカードを搭載していること。ソフトウェア面では、独自開発の深層学習環境「CSLAIER(シースレイヤー)」をプリインストールしており、WebブラウザからGUIだけで手軽に様々な深層学習ツールを試すことができる。
拡大画像表示
既存機種「DEEPstation DK-1000」はタワー型だが、新たに上位機種としてラックマウント型のDEEPstation DK-9000をラインアップに追加した。GPU数は、タワー型では最大4基なのに対し、ラックマウント型は1Uモデルで最大4基、4Uモデルで最大10基を搭載できる。
ラックマウント型ではさらに、内蔵ストレージとして、PCI Express接続のNVMe規格のフラッシュストレージを搭載できるようにした。タワー型ではSAS/SATA接続のHDD(ハードディスクドライブ)とSSD(ソリッドステートドライブ)が使えていたが、NVMeはこれらよりも高速に利用できる。
OSは、タワー型とラックマウント型共通で、プログラマーに人気が高く、米NVIDIAの公式サポートも受けられるUbuntu14.04を採用している。ドライバの設定など煩雑な作業は、DEEPstation専用スクリプトで容易に設定が完了する。
価格(税別)は、1Uモデル「DK-9100」の場合、 HDD搭載モデル(SATA3 1TB)が99万9800円から、NVMe搭載モデル(AIC型、1.2TB)が128万4800円から。4Uモデル「DK-9400」は未定。