伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は2017年10月10日、米UiPath(日本法人はUiPath)が開発したRPA(ロボットによる業務自動化)ソフト「UiPath」の取り扱いを同日付けで開始したと発表した。UiPathの導入コンサルティングから設計、システム構築、運用まで総合的に支援する。企業や公益法人のバックオフィス部門やマーケティング部門向けに提供し、3年間で20億円の売上を目指す。
CTCは2014年から、業務のアストソーシングサービス「BusinessEvolution」の下、クラウド型のRPAサービス「eAssist」を提供してきた。Web上の情報の集計とレポーティングや営業の収益管理表の作成などの用途に向けて提供してきており、通常で10日ほどかかる作業を半日へと短縮した実績がある。
今回CTCは、クラウド型RPAサービスや基幹システムの構築・運用サービスで培ったノウハウをベースに、UiPathを用いたRPAシステムの構築サービスを開始した。対象業務の選定や導入効果試算を行うコンサルティングから、システム構築・運用、既存システムとの連携までを総合的に支援する。さらに、今回の取り扱いを機に、クラウド型RPAサービスの基盤の1つとしてUiPathを採用する。
CTCによれば、UiPathは、適用できるシステムに制限が無く、操作しやすいインターフェースを備えたRPAソフトである。特徴の1つとして、人工知能(AI)を用いた画像解析機能を搭載している。API連携によって業務内容に応じた機能の拡張も容易であるため、幅広い業務に適用できるという。世界で660社以上の導入実績があり、国内でもメガバンクをはじめとする大手金融機関、大手製造業や広告代理店、運輸業、電力会社が使っているという。