ミガロ.は2017年10月19日、同社が提供するIBM i(旧称:AS/400)向けビジュアル開発環境「Delphi/400」の新版として、クラウドサービスへの容易なデータ連携などの新機能を搭載した「Delphi/400 10.2 Tokyo」を発表、同日提供を開始した。
Delphi/400を使うと、IBMのオフコンやWindows PCなどのように、プラットフォームをまたがって動作するアプリケーションを、各OS向けのネイティブアプリケーションとして開発できる。RPGやCOBOLに加え、さまざまなIBM iの資産を活用できる。
新版では、サーバーサイドにおいて、アプリケーション接続機能であるEnterprise Connectorsを使えるようにした。これにより、80以上のエンタープライズサービスと接続可能になった。各エンタープライズサービスのAPIを使用することなく、コンポーネントのドラッグ&ドロップ操作だけで、これらと連携するアプリケーションを開発できる。Salesforce.comやSAP、AWS、Office 365などのデータを利用した開発を迅速に行える。
クライアントサイドでは、最新のクライアントOSに対応したネイティブアプリケーション開発をできるようにした。Windows 10/macOS High Sierra/iOS 11/Android 8.0など、デスクトップとモバイルともに、最新バージョンのOSを使ったネイティブアプリケーション開発が可能になった。
モバイルやIoT機器とバックエンドシステムを接続するための中間サーバーを簡単に構築できる。IoT機器のデータをコンポーネントを使うだけで簡単に収集できる。中間サーバーを使うと、HTMLベースのクライアントも簡単に開発できる。エンバカデロ・テクノロジーズが提供するWebアプリケーションのビジュアル開発環境「Sencha」とも簡単に接続できる。