日本ヒューレット・パッカードは2017年10月26日、オンプレミスで「Microsoft Azure」のサービスを利用できるようになるソフトウェア/ハードウェア一体型のシステム製品「HPE ProLiant for Microsoft Azure Stack」を発表、同日提供を開始した。オンプレミスのプライベートクラウドにおいてAzureと一貫性のあるサービスを実行でき、ハイブリッドIT環境を簡素化できる。価格(税別)は、3063万2600円。
Azure Stackは、パブリッククラウドサービス「Microsoft Azure」と同様のクラウド運用機能を提供するクラウド運用ソフトウェアである。このクラウド運用ソフトを、HPEのPCサーバー機「HPE ProLiant」にプリインストールして、ソフトウェア/ハードウェア一体型のプライベートクラウドシステムとして製品化した。
さらに、同社の運用管理ソフト「HPE OneView」もプリインストールしている。これにより、ソフトウェアとファームウェアのアップデート管理や、システム状況のモニタリングが容易になる。
ハードウェアは、最小構成4ノードから最大構成12ノードまで、最大4ブロックに1ノード単位で拡張することができる。CPU、メモリー、ストレージ、ラック、他社製のネットワークスイッチ、電源などを自由に選択できる。
必要に応じてインフラ規模を増減したり、実際の使用量に応じて料金を支払ったりすることができる。これにより、パブリッククラウドと同等のコストでオンプレミスのシステムを利用できるとしている。