富士通アドバンストエンジニアリングは2017年12月14日、製造業の現場業務を包括的に支援するソフトウェア製品群「FUJITSU Enterprise Application GLOVIA smart MES」の新製品として、生産計画業務を支援するパッケージソフト「FUJITSU Enterprise Application GLOVIA smart MES PSI Accelerator」を発表、同日提供を開始した。価格(税別)は450万円から。販売目標は今後3年間で100システム。
GLOVIA smart MES PSI Acceleratorは、製造業の生産計画業務を支援するパッケージソフトウェアである。特徴の1つは、生産状況と在庫状況を加味したMRP(資材所要量計画)計算を高速に処理できることである。これにより、影響範囲を迅速に把握できるので、変化に追従した生産コントロールが可能になるとしている。
具体的には、MRP計算時の処理エンジンを高速化した。さらに、データベースからの読み出し処理とデータベースへの書き込み処理を向上させた。MRPの計算は、約100万件当たり3秒と短く済むため、日常業務内で何度もシミュレーションすることができるとしている。市場の変化に即応した需給のコントロールができる。
PSI表に加えて、工程ガントチャート、オーダーリストなど、計画に必要な各種データを1つの画面で確認できる。運用にあわせてレイアウトを変更することも容易である。また、画面表示の高速化によって生産計画業務における待機時間を削減しているほか、マスターを簡素化していることで維持・メンテナンス性を高めている。
既存の販売管理、需要予測、予算管理、生産管理、MES、購買、物流システムなど、ものづくりに関係するあらゆるデータをつなぎ、生産計画の判断を支援する。データ入出力、リフォーマット、フィルタリング機能などを標準でバンドルしており、プログラム不要でデータ連携ができる。このため、既存システムの運用を変えずにシステムを導入できる。