RPA(ロボットによる業務自動化)ソフトウェアベンダーのRPAテクノロジーズと、ソフトウェアの品質保証サービスを提供するSHIFTは2018年1月31日、RPAソフトの普及に向けて同日付けで業務提携を開始したと発表した。ソフトウェアロボットの改修診断や技術サポートなどをサービスメニュー化し、2018年3月から提供する。
2社は新たに、ユーザー企業がRPAを適切に使っているかを診断し、診断結果に基づいてソフトウェアロボットを改修するサービスを開発して提供する。改修したロボットに関する長期的なテクニカルサポートも視野に入れる。新サービスを利用することによって、RPAを上手に使いこなせるようになるという。
ソフトウェアロボットの改修サービスを提供する背景について両社は、RPAの有効な導入方法がまだ確立していないことを挙げる。「導入しても、業務に思うように適用できなかったり、エラーが多くリカバリ操作で人手がかかったりするなど、ソフトウェアロボットの品質が原因で上手く使いこなせないケースが多い」という。
RPAテクノロジーズは、約10年にわたってRPAソフトを手掛けてきた。これまでに、金融、流通・小売、情報通信など幅広い業界に、2万体以上のソフトウェアロボットを導入してきたという。
一方のSHIFTは、業務プロセスを「判断が必要なプロセス」、「作業化されたプロセス」、「自動化できるプロセス」の3つに切り分けるノウハウを持つほか、例外処理や異常処理を含んだ網羅的な業務パターンの展開手法を確立しているという。このノウハウがRPAに有用であるとしている。