明電舎は2018年4月26日、働き方改革の一環として、2018年4月からRPA(ロボットによる業務自動化)を全社に導入し、社内定型業務の工数削減を図ると発表した。手作業の全部または一部をロボット化する。3年間で7万時間の工数削減効果を見込む。
2017年10月から約半年間、RPAのパイロット導入を実施した。財務・広報部門などの本社業務、工場部門での月報や部品リストの作成など、従来の手法で改善が難しかった8業務を対象に導入した。この結果、年間算で1600時間の工数削減効果(各業務で20%~90%の削減)を確認した。
今回、RPAの導入を推進する専門組織を設置し、全社への展開を開始した。ロボットに処理させる業務の割合を増やすほか、自動化の対象業務を隣接領域まで拡大させる。また、間接業務だけでなく、生産現場でも活用できるように、RPAの活用方法を見極める。2020年度までの3年間で累計約7万3千時間の削減を見込む。
RPAのメリットとして、手作業の時間を削減できるだけでなく、手作業のミスが減ることによる業務品質の向上、作業履歴が残ることによる内部統制の強化、業務フローの整備による見える化、定型作業から解放されることによる従業員満足度の向上、などの効果も期待できる、としている。