TISインテックグループのネオアクシスは2018年5月31日、日本IBMのオフコンOS「IBM i」(ハードウェアは「Power Systems」)で稼働するインターネットEDIソフト「Toolbox JXクライアント」を発表、同日提供を開始した。価格(税別)はCPUのグレードによって異なり、22万円から。販売目標は、5年間で300本。パイロットユーザーとして山形丸魚(生鮮水産物や加工品などの卸売業)が2018年4月に先行導入している。
ネオアクシスの「Toolbox JXクライアント」は、オフコン「IBM i」上で動作するインターネットEDI(電子データ交換)ソフトである。INSネット(ISDN回線)でレガシー手順(JCA手順や全銀TCP/IP手順など)を使っているユーザーは、Toolbox JXクライアントを導入することによってインターネットEDIに移行できる。2024年1月にINSネットのサービスが終了することを受けて販売する。
Toolbox JXクライアントは、流通システム開発センターがSOAP-RPCをベースに規定した日本国内仕様のEDIプロトコル「JX手順」のクライアントソフトである。JX手順の最大の特徴は、クライアント(卸業者など)からサーバー(小売店など)に対して定期的に情報を取得しにいく“PULL型”のモデルを採用している点である。JXクライアントだけでEDIに参加できるため、小規模な卸業者でも導入しやすい。
図1:Toolbox JXクライアントの概要(出典:ネオアクシス)拡大画像表示
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