日立システムズは2018年6月1日、国内外の出張手配から、旅費と経費の精算までを、1つのシステムで管理できる総合経費管理ソフト「Traveler’sWAN(トラベラーズワン)」の新版を発表、同日提供を開始した。2018年6月末には、チャットボット型で旅費を精算できるようにする。価格(税抜)は、SaaS版の場合、1ユーザーあたり月額400円から。販売目標は、2020年度末までに100社。
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Traveler’sWANは、総合経費管理ソフトである。国内外の出張手配から、旅費と経費の精算までを、1つのシステムで管理できる。オンプレミス版とSaaS版(クラウドサービス版)がある。
2018年6月末には、SaaS型のオプション機能として、チャットボットを使って対話型で旅費を精算できる機能をリリースする。会話形式で指示をするだけで、旅費を精算できるようになる。同社の試算では、手入力で精算する場合と比べて精算にかかる時間を約6割削減できる。
チャットボット型の旅費精算では、チャット画面で「はい」や「いいえ」などの簡単な選択を行うだけで、旅費を精算できる。申請に必要な各種情報を手入力する必要はない。
チャットボットはまず、予定表(現時点で連携可能な予定表はOffice365)から未精算の出張予定を自動で取得し、前後の予定から直行・直帰の有無を判断する。この上で、過去の精算履歴や定期券区間の情報、路線検索ツールの情報などを踏まえ、適切な経路と金額で旅費精算のデータを自動作成する。
チャットボットに先立ち2018年6月1日にリリースしたバージョンでは、モバイル機能を拡張した。移動中のちょっとした空き時間や外出先などからも旅費・経費の申請・承認が行えるようにした。また、利用者が迷わず効率よく処理できるように画面デザインやメニューを全面的に変更した。
価格(税別)は、オンプレミス版が個別見積もり。SaaS版は、初期費用が40万円から、月額費用が1ユーザーあたり400円から(SaaS版のライセンスは50人単位)。チャットボットを用いた対話型旅費精算機能はSaaS版での提供となり、初期費用が15万円から、月額費用が1社あたり1万円(1カ月あたり旅費申請500回まで)から。