日本オラクルは2018年6月4日、東京都主税局が6月1日から7月2日まで実施する実証実験で、「納税や納税証明に関する問い合わせ」にチャットボットが自動応答するシステムを、米オラクルのクラウドサービスで構築したと発表した。
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東京都主税局は、税についての定型的な問い合わせに自動対応できるチャットボットの活用を検討しており、税務分野におけるチャットボットの有効性や可能性などを検証するため、2018年5月1日から実証実験を行っている。
チャットボットを用いた2つ目の実証実験が、2018年6月1日から7月2日まで実施する「納税や納税証明に関する問い合わせ」である。日本オラクルは、同システムを構築したほか、実証の結果として、チャットボットの応答時間、FAQのヒット率と傾向、利用に関するアンケート結果などを提供する。
日本オラクルが構築したチャットボットの仕組みには、カスタマーサービスを支援する「Oracle Service Cloud」、データベース基盤をクラウドで提供する「Oracle Database Cloud」、クラウドで開発する多言語アプリケーション実行基盤「Oracle Application Container Cloud」などを使っている。
なお、今回の実証実験に先立ち、5月1日から6月15日まで、東京都主税局は、「自動車税に関する問い合わせ」に対応するチャットボットをホームページ上で公開。さらに、7月1日から7月31日まで、「主税局ホームページのコンシェルジュ」の用途でチャットボットを公開する。