ジュピターテクノロジーは2018年6月4日、Syslogサーバー専用機「syslog-ng Store Box」(SSB)の新版「5 LTS」を発表、同日提供を開始した。新版では、仮想アプライアンスの稼働環境を広げ、VMware環境だけでなく、Hyper-V環境とAzure、AWS(Amazon Web Services)にも展開できるようにした。
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syslog-ng Store Box(SSB)は、Syslogサーバー専用機である。Linux/UNIXサーバーやネットワーク機器などが出力するSyslogメッセージを受信し、これを管理する。受信したログの内容に応じて、ログファイルとして蓄積したり、管理者にメールしたり、といったアクションをとれる。
開発会社はハンガリーのBalaBit IT Securityで、オープンソースのSyslogサーバーソフト「Syslog-ng」の開発元である。SSBは、Syslog-ngの上位エディションで企業向け製品である「Syslog-ng Premium Edition」をベースに、GUI管理画面などを追加してアプライアンス化した製品である。
アプライアンスの提供形態として、物理PCサーバーと組み合わせたハードウェアアプライアンス版と、サーバー仮想化環境で動作する仮想アプライアンス版がある。今回の新版では、仮想アプライアンス版の稼働環境を広げた。これまではVMware環境で動作するものしかなかったが、新たにHyper-VとAzure、AWS環境で動作するものを用意した。
新版ではまた、大規模環境のログ管理機能を強化した。具体的には、ログ保存先の仮想ディスクのサイズを拡張できるようにした。サイズ拡張後、仮想サーバーを再起動するだけで利用できる。また、リモートを含む他のSSBのログスペースにアクセスできるようにしたほか、複数のログスペースを統合して同一のインターフェースで検索/閲覧できるようにした。
価格(税別)は、仮想アプライアンスが96万円、ハードウェアアプライアンスが442万円、など。