キヤノンマーケティングジャパン(キヤノンMJ)は2018年6月6日、インクジェット方式のカードプリンタで印刷できるICカード「インクジェット対応ICカード FeliCa Lite-S版」を発表した。2018年7月上旬から販売する。ICチップを内蔵した社員証などのIDカードを、これまでよりも安価に内製できるという。価格(税別)は100枚入りで3万5000円で、1枚あたり約352円(メディアが350円、インクが2円)で作成できる。同社製のICカードプリンタは、下位モデル「CX-G2400」で39万8000円。
写真1●印刷サンプル拡大画像表示
インクジェット対応ICカード FeliCa Lite-S版は、インクジェット方式のカードプリンタで印刷可能な、FeliCa Lite-S方式のICカードである。ICカードの表面加工に工夫を凝らし、インクジェット方式で印刷できるようにした。これに対して従来のICカードは、インクジェットで印刷するとインクが流れてしまうため、インクリボンを使う昇華型プリンタを使う必要があったという。
写真3●カードプリンタCX-G2400の外観拡大画像表示
インクジェット対応ICカードのメリットは、1枚あたりの印刷コスト(インク代)が約2円と安いこと、1分あたりの印刷枚数が約40枚(下位モデルのプリンタ使用時)と多いこと、インクリボンを使わないため印刷内容(個人情報)が残らず、使用済みインクリボンを安全に廃棄する手間が要らないこと、などである。
これに対して、昇華型方式で内製した場合、インク代は1枚あたり約50円から70円かかる。印刷速度は、1分あたり約2.4枚にとどまる。さらに、昇華型ではインクリボンに印刷内容(個人情報)が残る。また、ICカードへの印刷を内製せずに外注した場合は、発注枚数10枚で1枚あたり約1320円、発注枚数50枚で1枚あたり約840円がかかり、納期も数日から1~2週間程度が必要になる。
写真2●使用イメージ拡大画像表示
インクジェット対応ICカードの主な用途として同社は、勤怠管理のためのICカード機能を兼ねた社員証や、飲食・小売業などのポイント管理を兼ねた会員証、などを挙げる。オフィスにおける利用用途では、ビルの入退室管理、勤怠管理、複合機のIC認証、パソコン利用時のログイン認証、などがある。
同社では、カードプリンタも提供している。下位モデル「CX-G2400」の価格は39万8000円で、上位モデル「CX-G6400」の価格は69万8000円である。
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