SOMPOホールディングスは2018年6月13日、データサイエンティスト人材を中心に新事業を創出する場「SOMPO D-STUDIO」を同日付けで設立したと発表した。新事業を立ち上げたいと考えている人を広く募い、新事業の創出を目指す。SOMPOホールディングスは、データの提供、データ分析基盤の提供、事業への投資の3つで活動を支援する。
SOMPOホールディングスの「SOMPO D-STUDIO」は、新事業創出に関心がある人材や企業がプロジェクト単位で集まり、スピード感をもって事業化を目指す場である。「既存の組織の枠からはみ出した尖った人材が集う場」(同社)としている。保険が担う「安心・安全・健康」に関する社会課題ありきで、課題を解決するための事業を作る。
仮説を立てる手段として、データに重きを置いている。社会課題に対して、SOMPOホールディングスが収集・蓄積したデータを活用しながら、データサイエンティストが仮説を立案する。次に、エンジニアとデザイナーが製品やサービスを試作して検証する。最後に、SOMPOホールディングスやベンチャー投資家が投資して事業化する。
同社は、SOMPO D-STUDIOに先立ち、データサイエンティストを養成する取り組みとしてデータサイエンティスト養成講座「DATA SCIENCE BOOTCAMP」を2017年4月に開講、さまざまな職歴の社会人50人以上を育成してきた。SOMPO D-STUDIOでは、これらの人材に加え、新事業創出に関心がある人材や企業をプロジェクト単位で集め、新事業を作る。
SOMPOホールディングスがSOMPO D-STUDIOを設立する背景について、AIやIoTを用いた予兆保全のような社会環境の変化によって、保険業界が変化していることを挙げる。「リスクが減ることで保険の需要が低下する一方で、リスクを予防する領域の関心が高まっている。こうした中で、新しい事業への取り組みに注力している」(同社)。
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