富士通は2018年6月22日、既存のクラウドサービスを「FUJITSU Cloud Service」として刷新すると発表した。日本を皮切りに、2018年6月29日から順次提供する。基幹システムのクラウド移行を促進する機能を強化したほか、複数のクラウドサービスを統合して運用するマルチクラウドサービスを強化した。
ベアメタルサーバーサービスでは、ポータルサイトから簡単に物理サーバーを配備できる。既存のオンプレミス環境に合わせてOSやアプリケーションを導入できる。アプリケーションの改修や運用プロセスの変更を抑えられるので、既存システムのクラウドへの移行が容易になる。
ディザスターリカバリー機能も追加できる。非常時におけるシステムのダウンタイムを極小化できるので、クラウド基盤の信頼性をオンプレミス環境と同等にまで強化できるとしている。
SIのノウハウやクラウドサービスに関する知見を生かし、ハイブリッドクラウドやマルチクラウド環境を活用したシステム構築・運用サービスを2018年10月1日から提供する。これに合わせて、主要なクラウドベンダーをはじめとした国内外のパートナーとの協業も強化・拡大する。
米Microsoftとは、SAP on AzureをはじめとしたマイクロソフトのAzureサービスをベースに、富士通のシステムエンジニアの知見を組み合わせた高付加価値サービスの開発・提供に取り組んでいく。
米VMwareとは、VMware Cloud FoundationやHybrid Cloud Extensionをはじめとしたプライベート/パブリッククラウドサービスをベースとしたサービスを開発・提供する。さらに、VMware NSX SD-WAN by VeloCloudなどVMwareのネットワーク仮想化技術を活用したSIサービスの拡大を目指す。