ヴイエムウェアは2018年9月7日、都内で説明会を開き、米VMwareが2018年8月末に米国で開催したプライベートイベント「VMworld 2018 US」で発表した製品のアップデートについて紹介した。中でも、クラウドサービス型の仮想基盤「VMware Cloud on AWS」については、3カ月以内に東京リージョンでも提供するなど、ニュースが多い。エッジコンピューティング向けには、ARMプロセッサ環境で動作するESXiハイパーバイザの提供を予定する。
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説明会では、VMworld 2018 USの発表内容を説明した。中核製品であるサーバー仮想化ソフト関連では、クラウドサービス型の仮想化基盤「VMware Cloud on AWS」について、いくつかの新しい機能を紹介した。
VMware Cloud on AWSは、米VMwareとパートナー企業が提供するIaaSである。AWS(Amazon Web Services)のデータセンターに用意したベアメタルサーバー上でVMwareの仮想化ソフト群を動作させ、これをマネージド型(運用サービス付き)のクラウドサービスとして販売する。
アップデートの1つは、VMware Cloud on AWSの提供エリアを広げたこと。AWSのリージョンのうち、これまでは米国と欧州に限ってサービスを提供していたが、アジア太平洋地域のシドニーでも提供を開始した。今後3カ月以内(2018年第4四半期)に東京リージョン、2019年第2四半期には大阪リージョンでも提供する。
vSANでAmazon EBSを利用可能に、容量は3.5倍
ストレージとネットワークにおいても、いくつかの機能をアップデートした。VMware vSANで利用するストレージとして、ベアメタルサーバー機が内蔵するストレージだけでなく、外部ブロックストレージのAmazon EBSを使えるようにした。これにより、1ノードあたりの最大容量は10TBから35TBへと3.5倍に増えた。より大容量なデータを扱えるようになった。
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ネットワーク関連では、AWSに専用回線で接続するDirect Connectを介してVMware Cloud on AWS上で動作しているアプリケーションにアクセスできるようにした。これまでは、Direct Connect経由でアクセスできるネットワークはVMware Cloud on AWSの管理用ネットワークだけであり、アプリケーションの通信に利用するユーザーネットワークには使えなかったという。
仮想サーバー単位でファイアウォールを置いてマイクロセグメンテーション化する機能も、VMware Cloud on AWSで利用できるようにした。
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