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帳票OCRの新版「AnyForm OCR Ver.5.1」、レイアウトに依存せずキーワードでデータを取得可能に
2018年9月20日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)
ハンモックは2018年9月20日、紙の帳票を読み取ってデータ化するOCR(光学文字認識)ソフトの新版「AnyForm OCR Ver.5.1」を発表、同日販売を開始した。同年10月1日に出荷する。新版は、帳票を設計することなくキーワードベースでデータを抽出できる「キーワードOCR」機能を備えている。
AnyForm OCRは、紙の帳票を読み取ってデータ化するOCRソフトである。独自の画像認識処理によって、明細行が増減する可変明細帳票も読みとることができる。
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新版では、キーワードOCR機能を搭載した。帳票画像ファイルの中から、「注文番号」などの事前に登録した検索キーワードを認識し、これに続く文字列を項目の値として取得する機能である。
キーワードOCR機能によって、帳票のレイアウトに依存することなく項目を認識できる。様々な帳票を読み取れるので、エンドユーザーが簡単かつ短期間にOCRを導入できるとしている。
新版ではまた、項目ごとに適切なOCRエンジンを使い分けられるようにした。文字種に応じて選択できる。これにより、全体の文字認識精度を向上させられる。
今回の新版にあわせて、これまでオプションとして販売していた「AnyForm 帳票自動振分」を、AnyForm OCRの標準機能にした。
AnyForm 帳票自動振分では、OCR処理の前処理として、帳票に含まれるキーワードを使って帳票を識別して振り分ける。郵送されてきた帳票のように、ファクス番号による振り分けなどの手段が使えないケースに有効である。
価格(税別)は、機能上位の「AnyForm OCR Enterprise」が610万円から、機能下位の「AnyForm OCR Desktop」が200万円から。