TISは2018年10月30日、Amazon Web Services(AWS)上に、最短4時間でチーム開発環境を構築するソフト「Collaborage」をオープンソースソフトウェア(OSS)として公開した。
Collaborageは、TIS社内の開発プロジェクトで使ってきたチーム開発環境の構成テンプレートをベースに、AWS向けとしたソフトである。アプリケーション開発ノウハウを無料で提供するWebサイト「Fintan」で公開した。
チーム開発に必要となる「ソースコードの履歴を管理するバージョン管理ソフト」、「タスクや課題の状態や進捗を管理する課題管理ソフト」、「ビルドやテストの自動化を行う継続的インテグレーション(CI)ソフト」、「開発を円滑に進めるためのチャットソフト」などを含む。アプリケーションデータのバックアップやディスク使用率の監視といった運用に必要な機能も備える。
バージョン管理ソフトは「GitBucket」または「GitLab」、CIソフトは「Jenkins」または「Concourse」、課題管理ソフトは「Redmine」などのオープンソースを採用した。チーム開発環境の構築/運用には、「AWS CloudFormation」、「Amazon EBSのスナップショット」、「Amazon CloudWatch」などのAWSのサービスを活用した。
AWS利用開始後1日(構築4時間+開発準備2時間)で開発を開始できるとしている。スクラム開発をサポートするソフト(バックログ、かんばんなど)を用意したほか、CI結果の通知、デモ環境への自動デプロイによって開発者への素早いフィードバックが可能としている。