AWS(Amazon Web Services)の運用サービスやシステム構築サービスを提供するアイレットは2019年1月9日、本社がある東京・虎ノ門に、システム開発の新拠点「虎ノ門スクラムオフィス」を開設すると発表した。最大の特徴は、アジャイル開発の手法の1つで、顧客と共同チームを組んでシステムを開発するスクラムの手法に最適化したフロアを設けたことである。新拠点は2019年1月15日に営業を開始する。
アイレットが開設する虎ノ門スクラムオフィスの最大の特徴は、ユーザー企業の担当者を含めた各プロジェクトチームが開発に集中できる「スクラム開発部屋」を3つ設けたことである(写真1)。スクラム開発部屋は、壁一面がホワイトボードとなっているほか、ひとつ1つの机が移動可能となっていることである。さまざまなプロジェクトの性質に柔軟に対応することを目指し、多様性を持たせた。
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また、アイレットが実践するスクラム開発では、各チームの距離が近いことも特徴としている。チームの距離が近いことから、ノウハウを共有しやすい。スクラム開発部屋があるスクラム開発フロアには、リフレッシュが可能なラウンジや喫煙スペースも設けており、チーム内外で常にコミュニケーションがとれる環境を整えている。
スクラム(Scrum)はアジャイル開発の中で最もメジャーな開発手法と言える。その名称はスポーツのラグビーにおいて選手同士が肩を組んで押し合うフォーメーションからきている(関連記事:アジャイル開発の本命!? スクラム開発とは何か/「ウォーターフォール型との使い分けは無意味、すべてにアジャイル開発を」)。ユーザー企業を含めた共同チームで企画から話し合い、目標達成のために全員で協力して開発を進めていくことが特徴であり、メンバー間でのコミュニケーションが重視される。アイレット自身、約1年前からスクラム開発を導入している。