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ウイングアーク1st、BIソフト新版「Dr.Sum Ver.5.1」、IoTデータをリアルタイム処理可能に

2019年2月12日(火)日川 佳三(IT Leaders編集部)

ウイングアーク1stは2019年2月12日、BI(ビジネス・インテリジェンス)ソフトの新版「Dr.Sum Ver.5.1」を発表した。2019年3月15日に提供を開始する。新版では、ミリ秒単位のストリーミングデータを収集・加工し、リアルタイムに集計するための機能を追加した。価格(税別)は、基本となるDr.Sumエンジンが345万円(1サーバー、初年度の保守費込み)から。

 BIソフトウェアのDr.Sumが、Ver.5.1にバージョンアップした。今回の新版では、IoTデータのリアルタイム処理に向いた強化として、ミリ秒単位のストリーミングデータを収集・加工する機能「Dr.Sum Data Funnel」が加わった(図1)。これにより、業務データの分析だけでなく、設備や機器のセンサーが感知したデータをリアルタイムに監視して異常や故障を早期に発見する、といった用途に適用できるようになった。

図1:Dr.Sum Ver.5.1で強化したDr.Sum Data Funnel機能の概要(出典:ウイングアーク1st)図1:Dr.Sum Ver.5.1で強化したDr.Sum Data Funnel機能の概要(出典:ウイングアーク1st)
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 Dr.Sum Data Funnelは、機械や設備からのミリ秒単位のセンサーデータを加工・処理する機能である。時刻の正規化や、時間のズレの補正、異常値の除去やデータ欠落の補完を行う。加工後のデータは、Dr.Sumのインメモリーエンジンに蓄積して高速に集計する。これにより、ミリ秒単位のデータを可視化できるようになる。

 時刻の正規化では、時間の粒度が細かいデータを、分析がしやすい任意の単位に丸める。データの除外・補完では、異常値などの範囲外データを除外したり、欠落などにともなう不足データを補完したりできる。データを受信するプロトコルとして、HTTP(GET/POST)、MQTT、OPC UAをサポートする。

 Dr.Sumの新版ではさらに、インメモリーエンジンを強化し、集計速度を40%高速化した。また、データソースからインメモリーエンジンにデータを直接インポートができるようになった。これにより、数十億~数百億件のデータを扱いやすくなった。さらに、1テーブルあたり20億件の上限を撤廃。これにより、1テーブル50億件、100億件といった大量データを運用できるようにした。

 利用可能なSQL関数も増やし、分析関数、ウインドウ関数をはじめ、複数の関数を追加した。

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