NECとNECのエネルギー関連子会社である米NEC Energy Solutionsは2019年2月27日、法人向け中型蓄電システム(DSS:Distributed Storage Solution)を日本で販売すると発表した。オールインワン型としたことで低コスト、短期間、省スペースで導入できるという。2019年度第2四半期から出荷を開始する。
NECとNECのエネルギー関連子会社である米NEC Energy Solutionsは、法人向け中型蓄電システム(DSS:Distributed Storage Solution)を日本で販売する(写真1、表1)。従来は別々に設置していたリチウムイオン電池と電力変換装置、さらに制御ソフトウェアをオールインワン型でコンパクトに収容したシステムである。省スペースかつ短期間で導入できるとしている。屋外に設置して使う(NEMA 4/IP65準拠)。
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容量 | 90kWh | 180kWh | 270kWh | 360kWh | 450kWh | 540kWh |
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出力 | 30/40kW | 60/80kW | 90/120kW | 120/160kW | 150/200kW | 180/240kW |
蓄電システムを販売する背景について同社は、太陽光発電などの再生可能エネルギー発電が普及していることを挙げる。「ピークカットやピークシフトによる電気料金の節減、売電益の増加、自家消費への活用といった用途に使う」(同社)。
蓄電システムには、工場や商業施設に設置した太陽光発電設備や蓄電システムの電力を活用して需給バランスを最適化するバーチャルパワープラント(VPP)のリソースとしてのニーズや、災害・停電時などの非常用電源としてのニーズもある。
法人向け中型蓄電システムの価格は個別見積もりで、最小構成で数百万円からとなっている。