ミック経済研究所は2019年3月7日、デジタルトランスフォーメーション(デジタル変革、DX)を実現する製品・サービス市場にまつわる調査結果を発表した。具体的には、レガシーマイグレーション分野とローコード開発プラットフォーム分野の両製品・サービスを調査した。2018年度の見込みでは、ローコードプラットフォームが製品・サービス市場全体の90.8%を占めており、市場を牽引している。2021年度までの中期予測では、レガシーマイグレーションのリライトが、年平均成長率49.3%で急伸する。
ミック経済研究所は、DXを実現する製品・サービスを、(1)レガシーマイグレーション(書き換えやその他の手段によって、旧システムを新システムへと移行すること)と、(2)ローコード(Low Code)プラットフォーム(ソースコードを書くことなく短期開発が行えるビジュアル開発ツール)の2つに分類し、それぞれの市場規模を調査した(図1)。
拡大画像表示
ミック経済研究所は、製品・サービスやSIサービスを提供するベンダー26社における、2017年度の実績、2018年度の見込み、2019年度の予測をそれぞれ調べた。調査期間は2018年12月から2019年2月である。
製品・サービス市場全体の規模は、2017年度の実績で1984億1000万円である。2018度の見込みは2404億2000万円であり、2017年度の実績と比べると121.2%の規模にまで成長する。
製品・サービス市場のうち、レガシーマイグレーション分野では、2017年度の実績は104億5000万円である。2018度の見込みは220億2000万円であり、2017年度の実績と比べると210.7%の規模にまで成長する。
また、ローコードプラットフォーム分野では、2017年度の実績は1879億6000万円に達した。2018度の見込みは2184億円であり、2017年度の実績と比べると116.2%の規模にまで成長する。ローコードプラットフォーム分野の製品・サービスは、2018年度の見込みで製品・サービス市場全体の90.8%を占めており、市場を牽引している。
●Next:レガシーマイグレーション/ローコードプラットフォームの分類と主要ベンダー一覧
会員登録(無料)が必要です
- 1
- 2
- 次へ >