RPAが急速に普及し、各企業で作成されたロボットを「マーケットプレイス」として2次利用する動きが活発化している。多くが、RPAベンダー主導で進められているものだが、中にはサードパーティの旗振りで誕生しているものもある。ここに紹介する「BizRobo!マーケット」も、BizRobo!をプラットフォームとした人材育成プロジェクト「RPA女子プロジェクト」から派生したRPAロボットのマーケットプレイスだ。
2019年4月9日、国内RPAの草分けであるRPAテクノロジーズが提供するRPAツール「BizRobo!」のマーケットプレイスの開設が発表された。この「BizRobo!マーケット」を実質的に運営するのは、RPAなどのテクノロジーを通じて女性の働き方支援を行うMAIA。フリーランスの女性のRPA技術者を輩出する「RPA女子プロジェクト」を運営する企業だ。RPAテクノロジーズは、プラットフォームや技術情報の提供など、後方支援に回る。
BizRobo!マーケットは、BizRoboで使えるRPAロボットのパーツをマーケットプレイス方式で提供する新サービス。今回の発表では対象ソフトを中小企業の基幹業務を担う勘定奉行、PCA、Freeeに絞っている。それぞれのソフトに合ったロボットを開発してあるので、ダウンロードして設定変更を行うだけですぐに使えるようになっている。
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サービススタート時から用意されている主なロボットの機能は、勘定奉行向けが「他システムと連携する際のCSV変換」「納期回答を自動的にメール送信」「滞留債権メールのアラート発信」「手形決済の自動化」など、PCA向けが「PCAフォーマットのCSVファイルを作成し仕訳自動登録」「操作ログをExcel出力」「元帳をダウンロードしExcelに保存」「資金移動アラート」など、Freee向けが「経費未承認リストをメール通知」「経費を一括で承認」「申請時の交通費自動検索」「売掛金の未入金をアラート」など。
そのほか、すべてのソフトで共通に使える「共通部品」として「ファイル存在チェック」「データ行を繰り返し読み込む」「ファイル名に日付を付けて保存」「全角を半角に変換」などの機能を提供するロボパーツを用意している。4月9日現在で120から130のパーツが使える状態にあり、4月末には300パーツまで拡大していく予定だ。
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