セールスフォース・ドットコムは2019年4月16日、日本における企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)を加速させ、クラウド対応可能なエンジニアの育成を促進させるとともに、Salesforceのシステムインテグレーションパートナー(SIパートナー)拡大を図るための新プログラム「DXアクセラレーション」を展開すると発表した。
セールスフォース・ドットコムのDXアクセラレーションプログラムは、第4次産業革命に対応できるエンジニアの拡充のための支援と、Salesforceを活用したシステムの構築・運用を行うSIパートナーがSalesforceのエコシステムに参画しやすい環境を提供するためのプログラムである。
主に日本におけるエンジニア育成およびパートナー拡大においては、対応できるエンジニアが不足していること、エンジニア育成のための費用とコストがかかること、新規SIパートナー企業に継続的なプロジェクトの依頼が来るように環境整備をすることの3つの課題があると考え、日本国内で次のような施策を実施する。
- キャリアチェンジ支援を通じてエンジニア不足へ対応
- パートナー企業の採用イベントを支援する
- 働く女性のキャリアチェンジを、人材紹介・人材派遣会社と協力して支援する
- 大学の就職支援センターと大学生のIT人財化に向けた取り組みを行い、インターンシップを行うエンジニア候補生の拡大をパートナー企業とともに実施する
- オンライン体験学習プログラム「Trailhead」を個人・法人に提供し、Salesforceの全般的な学習を支援したり、AIやモバイルアプリケーション開発などを行える人材の育成を支援する
- コストを抑えたエンジニア育成の仕組みを提供
- 新たにSalesforceのパートナーに参画した企業に講座の一部をウェビナー形式で無料提供する。「認定アドミニストレーター」取得者の拡大を図る
- myTrailheadで、Salesforceの導入経験が豊富なパートナー各社のノウハウを使った独自の学習コンテンツを、新規参入パートナーに提供する
- 継続的な仕事の創出を支援する仕組みを提供
- パートナーマッチング制度を制定して、Salesforceの導入経験豊富なパートナーと新規パートナーが一緒に組んで、プロジェクトを受注する仕組みを推進する。これにより、既存パートナーは人材リソースの確保ができ、新規パートナーもプロジェクトを開始することが容易になる。ノウハウの蓄積も図れるようになる
- SalesforceのCustomer Success(定着化)の方法についてパートナー企業にレクチャーを行い、導入企業先での定着化を促す。さらに顧客満足度調査の結果をパートナー企業と共有する体制を確立する