NECネッツエスアイは2019年5月16日、RPA(ロボットによる業務自動化)とAI-OCR(光学文字認識)を組み合わせたソフトウェアパッケージを発表、同日販売を開始した。帳票の読み取りからデータ入力までを効率化する。価格(税別)は、1カ月間の試験導入が25万円から。正式契約時には初期費用と運用費用が発生する。
RPAソフトとAI-OCRソフトを組み合わせたソフトウェアパッケージを販売する。RPAソフトは、ユーザーの業務や要望に合わせて適切なものを提供する。オプションで、RPAを適用する業務の分析、業務が抱える課題の見える化、なども支援する。一方、AI-OCRソフトは、「DX Suite」(AI inside製)を使う。
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AI-OCRソフトのDX Suiteの特徴は、ディープラーニング(深層学習)によって手書きの帳票も読み取れることである(図1)。手書き文字を含んだ帳票をAI-OCRでテキストデータ化する。RPAと組み合わせることで、業務システムへのデータの入力を自動化する。データ入力の効率が上がるほか、入力ミスが減る。
帳票の設定として、読み取りたい箇所をマウスで範囲設定しておく必要がある。解像度や傾きの補正、文字以外の除去、といった処理は自動で実施する。
想定する主な用途としてNECネッツエスアイは、勤怠管理・勤務報告、作業日報・作業者名簿、会員登録・申込受付、などを挙げる。NECネッツエスアイ社内でも、調達部門の発注業務における紙文書の確認、入力作業に適用する予定である。作業時間を70%削減する見通しである。