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富士通アイ・ネットワークシステムズ、工場のスマート化を見据えて工程のリアルタイム可視化を実現

2019年7月26日(金)日川 佳三(IT Leaders編集部)

富士通アイ・ネットワークシステムズ(FINET)は、工場のスマート化を見据え、BI(ビジネスインテリジェンス)ダッシュボード「MotionBoard」(ウイングアーク1st)を採用し、工程をリアルタイムに可視化できるようにした。ウイングアーク1stが2019年7月25日に発表した。

 MotionBoardの活用方法の1つは、部品の受入検査における可視化である。サプライヤー各社から調達している約6000種の電子部品や機構部品について、着荷、荷捌き、検査、入庫までの一連の作業をBIダッシュボードのMotionBoardで可視化した。

 購買システムで管理している着荷予定データや、PCで管理している作業計画、作業現場のハンディターミナルで収集した実績などのデータを、部品間接検査システムに直接投入する。これにより、鮮度の高い着荷予定データを基に作業計画を立てられるようになった。さらに、作業の進捗を厳密に管理できるようになった。

 これにより、常時3人を配置していた受入検査の体制を、2人の配置に変更できた。また、この作業には30~60分程度の時間がかかるが、現在はほぼ自動的に最新データが「MotionBoard」に反映されるため、担当者の残業をなくすことができた。

 MotionBoardの活用方法の1つは、スマートメーター用通信ユニット組立ライン全体を俯瞰した可視化である。今までは、同ラインでの生産管理は、ほとんどが紙の台帳を起点として行なっていた。

 今回、ライン全体をリアルタイムに可視化するダッシュボードや、ライン別に単位時間帯ごとや日ごとの出来高推移を可視化するダッシュボードなど、生産活動における様々なKPIをリアルタイムに可視化する機能を実装した。

 従来は、製造装置に異常が発生した場合、監視モニターに装置の番号しか表示できなかったが、MotionBoardのダッシュボードでは、マップ上に場所を示すことができる。これにより、迅速に現場に駆けつけられるようになった。

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