岩谷産業の情報システム子会社である岩谷情報システムは、イワタニグループが利用する情報システムの質を高めるため、システムの構成情報を可視化して影響の依存関係を把握できるソフトウェア「ChangeMiner」を導入した。ChangeMinerを販売したアシストが2019年8月30日に発表した。
岩谷情報システムは、岩谷産業の情報システム子会社である。ガス&エネルギーを中核としたグループ全体の事業を支えるため、グループ各社が利用する情報システムの設計・開発・運用管理を担っている。多くのシステムを並行で開発・運用していることから、機能追加や仕様変更の度に、ソースコードの中から改修が必要な箇所を調べて品質を担保することが求められている。
今回、グループ各社が利用する情報システムの品質を高める策として、ChangeMinerを導入した(関連記事:アシスト、システムの構成情報を把握して影響分析を行える「ChangeMiner」を販売)。採用に先立って2019年2月から実施したPoC(概念検証)では、アプリケーション間の関連性を可視化できること、改修の影響範囲を特定できること、必要な時に必要な形でドキュメントとして出力できることなどを評価した。
岩谷情報システムは今後、ChangeMinerの導入効果をより高めるため、ChangeMinerを用いた修正内容の確認、影響範囲のレビューを経た上で、開発やテストを進める。さらに、テスト結果をChangeMinerでレビューするプロセスを定着させる。これらによって、システム全体の品質向上を目指す。
なお、ChangeMinerは、システムの構成情報を可視化して影響の依存関係を把握できるソフトである(画面1)。言語、フレームワーク(ソフトウェア開発部品)、データベースサーバーなど、様々なシステム情報を収集して分析し、プログラムやデータベースサーバー間の関連を可視化する。ソフトウェアや構成を変更した際の影響範囲も分かる。
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