ウイングアーク1stは2019年9月2日、OCR(光学文字認識)機能を備えた文書管理ソフトの新版「SPA Ver.10.2」を発表、同日提供を開始した。SPAのクラウド版「SPA Cloud」も同日バージョンアップした。新版では、マルチフォームOCR機能によって、請求書などのデータ化を容易とした。
SPAは、OCR機能を備えた文書管理ソフトである(図1)。書類のデータ化、業務の自動化、データの活用、などを支援する。複数のOCRエンジンを搭載しており、読み取る項目単位で切り替えられる。それぞれが得意とする領域を使い分けることで、全体の認識率が高まる。
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新版のSPA Ver.10.2では、マルチフォームOCRに対応した。複数種類のフォームが混在するPDFやTIFF文書を、プログラミング不要でデータ化できる。複数のフォームで1セットとなる申込用紙や作業日報など、定型業務で使用する文書のデータ化の工数を削減できる。
このほかの新機能としては、文字が記載されていない空白フィールドを読み飛ばすことができるようになった。さらに、位置補正の対象となる部分を指定することが可能になり、画像補正の成功率が向上した。
Wingarc Data Captureの日本語対応(活字)によって、日本語の文字コードはJIS第1・第2水準に加えて、第3水準、第4水準、JIS補助漢字にも対応した。また、レビューの階層を複数設定できるようになり、承認フローの効率的な運用につなげられる。
SAML認証に対応した。ADFSやSFDCなど外部のID管理プロバイダーと連携可能になった。SPA Cloud環境で、SPA Bridge経由でオンプレミス環境のADサーバーを使った認証も可能になった。