フォースネットは2019年9月9日、社内LANのシステム監視をリモートからモバイル回線経由で実施できるアプライアンス製品「ITかんしBOX」(製品型名は「vBOX Air」)を発表した。同日提供を開始した。社内LANにつなぐだけで監視ができる。システム監視機能としてZabbixプロキシを搭載している。価格はオープン。
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ITかんしBOXは、社内LANにつなぐだけでシステム監視が行える装置である(写真1)。LTEモバイル通信機能を備え、社内LANとインターネットを介すことなく、LTE回線を使ってフォースネットの監視センターと直接通信できる。社内LANや既設ルーターに障害が発生した場合でも、監視を継続できる。また、社外からLTE網とITかんしBOXを介して、社内LANのメンテナンスができる。
従来、PCやネットワーク機器などのITシステムをリモートから監視するためには、既設のネットワーク機器(ルーターなど)の設定を変更し、インターネット回線を経由して行う方法が主だった。しかし、インターネット回線やルーター機器に障害が発生した場合に、リモートからメンテナンスができなくなっていた。
ITかんしBOXでは、システム監視機能として、オープンソースのシステム監視ソフト「Zabbix Proxy」を搭載している。システム監視の方法は、専用エージェント(各種UNIX/LinuxやWindows)によるサーバー監視、SNMP監視、リモートログイン(Telnet/SSH)とコマンド実行によるサーバー監視、ポート監視(ネットワークサービスの死活監視)など、各種の方法を利用できる。
装置のサイズは、130×95×28ミリメートル。LAN接続ポートは、1000BASE-T×2。WAN接続は、LTEモジュールを搭載。セキュリティ機能として、閉域のLTEを使えるほか、VPNで通信できる。