リコーは2019年9月24日、総務や経理、人事、IT部門といったバックオフィスにおける社内からの問い合わせ対応や、販売サポートにおける顧客対応など、様々な問い合わせ対応業務を効率化するAI搭載チャットボット(自動会話プログラムの機能を持つ対話ロボット)「RICOH Chatbot Service」を発表した。2019年10月1日から販売する。専門的な知識は不要で導入・運用ができる。
RICOH Chatbot Serviceは、チャットボットである(図1)。リコーが独自に開発した初期学習技術を搭載しているため、事前に多くのデータを記憶させる必要がない。Excelで作成した想定問答をインポートするだけで導入できる。
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リコー独自の言語認識技術により、日本語の揺らぎや類義語・同義語を自動で高精度に認識できる。会社独自の言い回しを追加登録することで、より的確な対応も可能になる。利用者の傾向や満足度をグラフィカルに表示するダッシュボード機能も搭載しており、蓄積した問い合わせデータの分析による有効活用も手軽に行える。
Webサイトへの埋め込みや、SharePointポータルへの埋め込みができる。Microsoft Teamsや、LINE(対応予定)などのチャットツールからも利用できる。紙/サイネージ(チラシ・ポスターなど)にQRコードを記載して「RICOH Chatbot Service」に誘導することも可能である。
同サービスを導入することで、社内外からの問い合わせ業務を効率化し、空いた時間を本来の業務に充てることが可能になる。問い合わせ履歴から利用者のニーズを可視化して、適切な施策につなげることも可能だ。
製品は3タイプを用意した。手軽に導入できるパッケージサービスの「RICOH Chatbot Service Starter」と「RICOH Chatbot Service Standard」、カスタマイズや個別サポートが可能な「RICOH Chatbot Service Enterprise」である。用途や規模などにあわせて選択できる。
価格(税別)は、Starter(Q&A数50)が月額1万8000円。Standard(Q&A数200)が月額5万円。Enterprise(Q&A数2000)は、年額275万円。なお、StarterとStandardを使うためには、いずれも導入時に「RICOH クラウドアプリケーション スタートパック」(5000円)の契約が必要になる。