東京海上日動火災保険は、蓄積した人事データをAIを活用して分析することで、新たな人材育成の在り方について検証する取り組みを開始した。東京海上日動とともにプロジェクトに取り組むKPMGコンサルティングが2019年10月1日に発表した。
東京海上日動は、人材の育成に主眼を置いて、異動配置や研修などの人事戦略を展開している。この戦略を展開するなかで、社員に関する膨大な定性データを、適切な管理のもとで蓄積している。この人事データの利活用の在り方を模索していた。
こうした状況を踏まえ、KPMGコンサルティングは、東京海上日動への人事戦略支援の1つとして、自然言語処理技術を活用した人工知能サービス「HERO(Human Established and Resource Optimizer)」を導入し、分析している。
HEROを活用することで、個人の経験や価値観に左右されずに客観的な分析が可能となる。さらに、人間が物理的に把握することが困難だった情報まで全量分析することが可能になる。