SAS Institute Japanは2019年10月24日、探索的データ分析ソフトウェア「JMP(ジャンプ)」の最新バージョン「同15」と、JMPの機能上位版「JMP Pro 15」、および分析結果のレポートを組織内で共有できる「JMP Live」を、全世界同時にリリースしたと発表した。データの探索や理解がより容易になった。
JMP 15では、新機能として、データテーブルの列名のエリアにヒストグラムを表示する新しい列見出しや、XML、JSON、PDF形式のデータを読み込みや処理するための読み込みウィザードを搭載した。また、「グラフビルダー」のヒートマップ、箱ひげ図などに多くの機能拡張を追加した。
グラフから多くの情報が得られる「ホバーラベル」オプションを搭載したほか、データインテグリティのためのスクリーニングプラットフォームである「パターンを調べる」も用意している。
JMP Pro 15では、「関数データエクスプローラ」プラットフォームで、分析過程でのデータテーブル作成や加工が不要となるようにワークフローを改善した。観測された変数と観測されていない変数との関係をモデリングする新しいモデリングプラットフォーム「構造方程式モデリング」も追加した。サポートベクトルマシン」プラットフォームにより、新しい非線形な機械学習の手法も提供する。
JMP Liveでは、JMPで作成されたインタラクティブなレポートを、メールや共有フォルダーを使わずにクリック操作で発行可能になった。利用者は、Web上でJMPのインタラクティブなレポートを探索的にレビューすることができる。
最新のデータを使用した定例的なレポート発行の自動化も可能になったほか、データやレポートの一元管理が可能になった。マネージャーは、JMPの知識がなくてもレポートの条件を変えて見ることができる。