セゾン情報システムズは2019年11月7日、ファイル連携ミドルウェア「HULFT(ハルフト)」の新機能「クラウドストレージオプション」を発表した。HULFTの操作性で、AWSなど主要なパブリッククラウドへのデータ連携を実現する。
HULFTは、メインフレームやWindows、UNIX、Linuxなど様々なプラットフォーム間をつないでファイル転送を行うことのできるミドルウェア。すでに大手企業を中心に約9800社に導入されており、海外でも展開を図っている。
そのHULFTが、企業へのパブッリッククラウドの普及を受けて2019年12月4日より提供を開始するのが、新機能の「クラウドストレージオプション」だ。オンプレミスとパブリッククラウド間のデータ連携を行うオプション機能となっている。
AWS、Microsoft Azure、GCP(Google Cloud Platform)といった主要パブリッククラウドサービスのオブジェクトストレージにシームレスに連携する。例えば、基幹システム上のデータやExcel、CSV等現場のデータをHULFTでクラウドに送り、クラウド上のBI、AIに活用する、といった使い方が可能になる。
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通常、既存システムとクラウドを連携する場合、双方の技術に詳しいエンジニアが必要となる。クラウドストレージオプションは、従来のHULFT利用と同様の操作性でクラウド連携の処理が行える。そのため、HULFTユーザーであれば新たな技術を取得することなく、オンプレミス─クラウド間のシームレスなデータ連携が可能になる。
対応するクラウドストレージはAmazon S3、Microsoft Azure Blob Storage、Google Cloud Storage。今回のリリースでは、クラウドストレージへのアップロードのみが可能。ダウンロードなどは、今後のバージョンアップで対応していく予定だ。
価格は、ライセンスが30万円(税別:以下同)、保守費用は通常保守が年額4万5000円、24時間365日保守が9万円。サブスクリプションの場合、通常保守が月額1万2800円、24時間365日保守が1万6500円。