アシストは2019年12月4日、申請内容に不備があるかどうかのチェックも含めてRPAで申請受け入れ処理を自動化するソフトウェア「申請不備チェックソリューション」を発表した。BRMS(ビジネスルール管理システム)エンジンとデータ連携ソフトを活用して、従来は一部に留まっていた業務の自動化を申請業務全般に広げるとしている。
アシストの「申請不備チェックソリューション」は、申請内容に不備があるかどうかのチェックも含めて、申請の受け入れ処理を自動化するソフトウェアである。BRMSエンジンを用いて申請情報がルールに合致しているかどうかをチェックする。さらに、データ連携ソフトにより、申請情報をチェックしやすく、かつRPAソフトで処理しやすいように加工する(図1)。
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ベースとして、定型業務を自動化するためのソフトウェア基盤「AEDAN(えいだん)」を利用する。RPAソフトの自動化処理を高度化するための周辺ミドルウェアとして、BRMSソフトの「Progress Corticon」(米Progress Software製)と、データ連携ソフトの「DataSpider Servista」(アプレッソ製)を組み合わせている。アシストではAEDANNのことを「エンタープライズRPA」と呼んでいる。
AEDANを利用することにより、従来は一部に留まっていた業務の自動化を、申請業務全般に広げるとしている。これまで人手を介すことが必須だった業務から担当者を解放できるとしている。
製品提供の背景としてアシストは、書類による申請受付業務をAI-OCRやRPAツールを導入して自動化する企業が多くなっている一方、自動化の対象範囲は狭く、申請内容の不備のチェックは依然として手作業で行っているという状況を指摘する。
「例えば、顧客から手書きの書類で申請を受け付ける場合、『必要な情報が揃っているか』『単一選択のところを複数選択にしていないか』『記載された数値が正しい範囲に収まっているか』などを受付担当者が都度確認し、必要に応じて申請者に差し戻して再申請を促す必要がある。多数の申請を受け付ける場合は、膨大な工数がかかってしまう」(同社)