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UiPathとOracle ERP Cloudの連携コネクタを無料配布、請求書の登録をAPIで自動化

2019年12月17日(火)日川 佳三(IT Leaders編集部)

UiPathは2019年12月17日、「Workflow for Oracle ERP Cloud」(日本語版)を開発したと発表した。RPAソフトウェア「UiPath」向けの外部システム連携コネクタであり、クラウドのERP(統合基幹業務システム)ソフトウェア「Oracle ERP Cloud」と連携できる。同日、マーケットプレイス「UiPath Go!」で提供を開始した。UiPathユーザーは無料で利用できる。日本オラクルと協力して開発した。

 UiPathの「Workflow for Oracle ERP Cloud」は、RPAソフトウェアのUiPathと、クラウドERPのOracle ERP Cloudを連携させるコネクタソフトウェアである。Oracle ERP Cloudを利用するユーザーにとって最も利用率が高い「請求書登録」および「請求書添付ファイル登録」の2つの機能をパッケージ化した。

 ユーザーは、UiPath上でこれら2つのコネクタ部品を呼び出し、簡単な設定をするだけで、Oracle ERP Cloudにおける請求書の登録を自動化できる。Oracle ERP Cloudと連携する2つの機能の開発にあたっては、国内のOracle ERP Cloudユーザーから要望が数多く寄せられていたという。

 提供するコネクタの特徴は、UIベースではなくAPIベースで連携することである。UIベースでロボットを開発した場合、UIが変更になるとエラーが発生し、ロボットの仕様も変更する必要がある。一方、コネクタはAPIで連携するため、UIの変更に左右されることなく、APIの仕様が変更されない限り、開発済みのロボットを安定して実行し続けられる。

 さらに、APIベースであるため、処理を大幅に高速化できる。Oracle ERP Cloudで請求書を登録する場合、手作業では1件あたり十数分、UIベースで開発したロボットを実行した場合も、ある程度の処理時間がかかる。一方、API連携コネクタを使った場合、一括処理によって所要時間を数秒に短縮できる。

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