[事例ニュース]
みずほ銀行、ウォーターフォール型開発にローコード開発を組み合わせて外為予約システムを再構築
2020年2月20日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)
みずほ銀行は、外国為替予約システムの再構築にあたり、ウォーターフォール型の開発プロセスとローコード開発ツールを組み合わせた。これにより、概算で16カ月を見込んでいた工期を13カ月に短縮した。みずほ情報総研がシステム構築を支援した。ローコード開発ツール「Web Performer」を提供したキヤノンITソリューションズが同年2月20日に発表した。
みずほ銀行の外国為替予約システムは、みずほ銀行のトレーダーが利用するシステムである。外国為替証拠金(FX)取引や国際為替の売買の際、複数の通貨に分散させている資産の状況や、為替変動による損益などを確認できる。
みずほ情報総研は、みずほ銀行の外国為替予約システムを再構築するにあたり、従来のウォーターフォール型の開発手法と、プログラムコードを自動生成できるローコード開発ツールを組み合わせた。
これにより、画面定義やテストプロセスを効率化した。開発生産性は、従来のスクラッチ開発と比べて、約2倍に高まった。概算で16カ月と見込んでいた工期を13カ月にまで短縮できた(図1)。
採用したローコード開発ツールは、キヤノンITソリューションズのWeb Performerである(関連記事:キヤノンITS、Webアプリケーション自動生成ツールに新版、テストシナリオも自動生成可能に)。
Web Performerを使うと、Javaアプリケーションサーバー上で稼働するWebアプリケーションを、自動で生成できる。データベースのスキーマ情報(項目の属性や名前など)、業務フロー(登録、更新、既存の業務フローの呼び出しなど)、画面情報(表示項目、レイアウト)の3つの情報を与えるだけで、Javaのソースを自動生成する。画面仕様のドキュメントも自動生成できる。