パナソニック ホームズは、住宅設計担当者の業務効率化を目的に、ビジネス版LINE「LINE WORKS」を導入した。社員にかかる活動管理ツールへの入力負担をチャットボットで効率化する。LINE WORKSを提供するワークスモバイルジャパンが2020年2月26日に発表した。
パナソニック ホームズは、顧客満足度を向上するため、拠点設計者の日々の行動を把握・分析し、顧客との接点強化に取り組んでいる。
これまでは、オンラインで共有できる社内ツールを用い、活動管理を行っていた。しかし、活動内容の登録の入力の負担があったり、事務所外から登録できなかったり、全国各拠点のデータ集約業務の負荷があるなど、活動把握を阻害する課題があった。
こうした経緯で、「いつでも、どこでも、簡単に、活動を登録・把握できる環境」を構築することを検討していた。
パナソニック ホームズは今回、ワークスモバイルジャパン、およびシステム開発を担うアイレットと共同で、自社仕様のチャットボットを開発した(画面1)。LINE WORKSのトーク画面上に出てくるチャットボットからの質問に答えていくことで、活動内容を登録できる仕組みである。

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これにより、パナソニック ホームズの社員は、モバイルデバイスを活用して、場所・時間にとらわれずに簡単に業務内容を入力できるようになった。一部の拠点で実施した導入実験では、LINEと同じ使い勝手のため、社員への教育は不要で即座に利用を開始できた。さらに、LINE WORKS上で入力作業を完了できることから、社員の負担が軽減した。
LINE WORKSは、LINEのチャットやスタンプ以外に、掲示板、カレンダー、アドレス帳、アンケートなど、仕事で活用できる機能を備えた「ビジネス版LINE」である。LINEと同じ使い勝手のため、利用者の教育も不要で、導入した日からすぐに利用できる。