UiPathは2020年3月10日、帝国データバンクの企業情報を取得する連携機能を、RPA(ロボットによる業務自動化)ソフトウェア「UiPath」向けに提供開始した。帝国データバンクの「COSMOSNET API」サービスと連携するコネクタ部品「Connector for TDB - COSMOSNET API」である。帝国データバンクの企業情報データベースからの企業情報の取得を自動化する。
帝国データバンクの「COSMOSNET API」サービスは、ユーザー企業自身のシステムから直接、全国・全業種の企業情報が収録された帝国データバンクのデータベースを検索してデータを取得し、システムに取り込むサービスである。
一方、UiPathの「Connector for TDB - COSMOSNET API」は、RPAソフトのUiPathと帝国データバンクの「COSMOSNET API」を連携するためのコネクタである。取引先の基本情報や概要情報を検索・取得する自動化ワークフローを容易に構築できるようになる。
UiPathがすでに提供しているSFA(営業支援)やCRM(顧客関係管理)のためのコネクタと合わせて利用することで、自社のSFAやCRMシステムに帝国データバンクのデータベースを連携させられる。
取得した企業情報は、ExcelファイルやCSV(カンマ区切り形式)ファイルなど任意のファイル形式で出力できる。このため、Webブラウザからコピー&ペーストするといった手作業も不要になる。
Connector for TDB - COSMOSNET APIは、UiPathユーザー向けに無料で提供する。RPAのマーケットプレイス「UiPath Go!」などからダウンロードできる。
なお、帝国データバンクの企業情報データの利用に際しては、帝国データバンクとのAPI契約が別途必要になる。