大林組が海外工事の売上・利益管理の迅速化を目的に、EPM(企業業績管理)/BI(ビジネスインテリジェンス)アプリケーション「Board」を導入した。Board Japanが2020年4月13日に発表した。
大林組は、1892年創業の土木建築を行うゼネコンである。特に海外事業において、情報活用の強化、ビジネスプロセスの変革、意思決定の迅速化、収益源の拡大が課題となっていた。今回、海外工事の売上・利益管理の迅速化を目的に、EPM(企業業績管理)/BI(ビジネスインテリジェンス)アプリケーションの「Board」(画面1)を導入した。
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Boardは、スイスと米国ボストンに本拠を置くBoard Internationalが開発した製品で、EPMとBIをワンストップで提供する。主要機能として、経営管理機能、情報分析機能、予測分析機能、ワークフロー機能を備えている。Board Japanによると、業種や業界を問わず、世界で100カ国以上、3000社以上の企業に導入されているという。
Boardは、既存の業務システムと連携して、実績データを可視化し、課題・傾向の把握を可能にする。未来の営業計画・財務計画を、組織階層の上下双方向で立案することで、実績と見通し数字を組み合わせて予測できる。経営環境の変化に対して財務・非財務KPIを変更する際にも、プログラミングを不要で対応でき、分析の内製化や報告の迅速化を図れるとしている。
また、トップダウン予算やボトムアップ予算の導入、これらの世代管理(バージョン管理)、シナリオ別予実分析、組織配賦やセグメント配賦、予算明細の管理や実績との突合、為替シミュレーション、連結会計、などに利用できる。ERPなど主要な業務アプリケーションとも接続できる。主な適用領域は、以下のようになっている。
- 予算管理、PL計画、BS計画、キャッシュフロー計画
- 販売計画、商品計画、在庫・仕入れマーチャンダイジング計画
- SCMレポーティング、S&OP
- 働き方改革、人財計画、タレントマネジメント
- プロジェクト管理
- 統合事業計画、デジタルファイナンス、デジタルトランスフォーメーション