NTTテクノクロスは2020年5月29日、業務で発生する申請や承認をチャットで行うサービス「勤務申請・承認ツール intra-mart×ビジネスチャット連携」を発表した。事前に設定したスタンプを送信するだけで、勤務状況を申請したり、書類に押印したりできる。2020年6月1日から提供する。NTTデータ イントラマートのWebアプリケーション開発基盤ソフトウェア「intra-mart」のワークフロー機能と、ビジネスチャットを連携させる。価格(税別)は、構成やアカウント数によって変動し、要問い合わせ。
NTTテクノクロスの「勤務申請・承認ツール intra-mart×ビジネスチャット連携」は、業務で発生する申請や承認を、チャットのスタンプ送信で実施できるサービスである。基盤ミドルウェアとして、BPM(ビジネスプロセス管理)やワークフローなどの機能を備えたWebアプリケーション基盤のintra-martと、ビジネスチャットソフトウェアを組み合わせて使う(図1)。
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事前に設定したスタンプをチャットで送信するだけで、始業・終業・休憩など勤務状況の申請ができる。管理者は、スタンプを返信するだけで申請を承認できる。スタンプ送信をトリガーに業務日報などをintra-martに登録する運用もできる。intra-martとビジネスチャットだけで処理が完結するため、始業・終業などの打刻用アプリケーションや専用機器は不要である。
書類への押印も、チャットのスタンプ送信で完結する。認印などの押印処理が必要な書類のデータ(PDF)をintra-martを利用して申請すると、承認者にチャットで通知が届く。承認者は、申請があった書類と説明情報をチャットから閲覧し、スタンプを返信するだけで承認できる。事前に設定した印影を添付書類の指定の位置に押印できる。在宅勤務先や外出先からでも承認できる。
製品提供の背景として同社は、テレワークが普及する一方で、派遣社員やアルバイトなど全従業員を対象にしたテレワークでは、始業・終業の報告といった勤務情報の管理が課題になっている状況を挙げている。「電話やメールで証跡を残すことは可能だが、手間が増えてしまう。また、書類提出やハンコを押すためだけに出社する状況も、テレワーク推進の妨げになっている」(同社)。