GitHub Enterpriseを販売しているマクニカネットワークスは2020年7月1日、GitHubと連携して動作するコードレビュー自動化サービス「Sider」の販売を開始した。GitHubのPull Requestと同期して自動でコードをレビュー(査読)する。人が時間をかける必要のない簡易なコードレビューをSiderに任せて自動化できる。
マクニカネットワークスの「Sider」は、スリーク(本社:東京都品川区)が開発した、GitHubと連携して動作するコードレビュー自動化サービスである。GitHubのPull Requestのタイミング、すなわち開発者がソースコードに加えた変更内容を、他の開発者に通知したタイミングで動作する。
Siderは、ルールに基づいてソースコードを解析し、レビューの結果を表示する。Siderの指摘内容や対応状況は、GitHubの画面上で把握できる。解析ルールはカスタマイズできる。非推奨のAPIなど、組織やプロジェクトに固有のルールを、Sider上で独自解析ルールとして登録できる。
Siderの意義をマクニカネットワークスは「本質的な意義のあるコードレビューへ注力できる」と説明する(図1)。例えば、オープンソースのコードレビューツールをそのまま利用すると、指摘が数万件出てくることは珍しくない。Siderのルールに基づき指摘を最適な量に絞ることで、現実的に人が確認できる状態になる。
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価格(税込み)は、10ユーザーあたり年額18万円。Siderのエディションのうち、オンプレミスで動作する「GitHub Enterprise」と連携できる最上位エディション「Enterprise」を、年間契約で販売する。SiderのEnterprise版は、クラウドサービスでもオンプレミスでも導入できる。なお、マクニカネットワークスはGitHub Enterpriseを販売しており、Siderの下位エディションは販売しない。
一方、スリークによるSiderの販売価格は、Enterprise版が10ユーザーあたり月額1万5000円で、年額ではマクニカネットワークスの販売価格と同じである。下位エディションの「Standard」(GitHub.comのプライベートリポジトリとパブリックリポジトリが使える)は1ユーザーあたり月額1500円、最下位エディションの「Free」(GitHub.comのパブリックリポジトリに限定)は無料。