ロボフィスは2020年7月30日、NTTデータと共同で、RPA(ロボットによる業務自動化)ソフトウェア「WinActor」を用いて入出金業務を自動化する「入出金業務自動化ロボット」を開発したと発表した。NTTデータ「コロナ対策応援プロジェクト」を通じて無料で提供する。
ロボフィスの「入出金業務自動化ロボット」は、RPAソフトウェアのWinActorを用いて開発した、会計ソフトへの入出金伝票の入力操作を自動化するロボットである。ユーザーごとの要件に合わせてロボットを修正するためのマニュアルや、WinActorの試用ライセンス(1カ月使用可能)と共に無料で提供する。別途、ロボフィスのRPAコンサルタントによる支援サービスも用意している。
ロボフィスとNTTデータは、NTTデータの3000社を超える業務自動化実績を分析し、会計・経理・財務部門からの要望が特に多い「入出金伝票の会計ソフトへの入力操作を自動化するロボット」を開発した。実際に現場で効果を上げていたロボットのノウハウをもとに、他のユーザーにも簡易に使えるように汎用化した。
ある企業の事例では、年間で1000時間以上の業務時間を削減できたという。ロボット導入前は、入出金履歴を記載したExcelファイルが各部署から本社へと届き、担当者は毎日半日以上かけて会計ソフトに転記入力していた。同ロボットを導入し、転記作業を自動化した。
入出金業務自動化ロボットは、NTTデータのコロナ対策応援プロジェクトの下、無料で提供する。NTTデータのWebサイトの問い合わせ窓口から申し込める。申し込み期限は2020年8月31日まで。提供条件は、UserForumに登録し、「会計・経理・財務サークル」に参加すること(登録・参加無料)。1部署につき1回まで申し込める。
製品提供の背景として同社は、リモートワークが普及する中で、大量のオフィスワークを抱える会計・経理・財務部門が対応に迫られている状況を挙げる。RPAによる入出金業務の自動化によって、オフィスへの出勤を減らせるとしている。