[新製品・サービス]
グルーヴノーツ、量子コンピュータで物流の配送経路を最適化するクラウドサービスを開始
2020年9月1日(火)日川 佳三(IT Leaders編集部)
AIベンチャーのグルーヴノーツは2020年9月1日、量子コンピュータを使って物流・配送業務を最適化するクラウドサービス「MAGELLAN BLOCKS 物流最適化ソリューションセット」を発表した。個人向け宅配事業の実データを用いた効果検証では、従来に比べて配送経路を約50%削減できた。
MAGELLAN BLOCKS 物流最適化ソリューションセットは、量子コンピュータを使って物流・配送業務を最適化するクラウドサービスである(図1)。クラウドの画面に、配送先やドライバー/配送車の情報を入力するだけで配送計画を作れる。現場の各種条件に基づき、車両ごとの積載率を最大化して配送距離や時間が最小となるルートを自動的に導出する。
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ベースとなる「MAGELLAN BLOCKS」は、組み合わせ最適化問題を量子アニーリングマシンで高速に解くクラウドサービスである(関連記事:グルーヴノーツ、量子アニーリングのクラウドサービスにスケジュール設計業務のパッケージを用意)。今回の物流最適化ソリューションセットは、物流・配送業務に特化した組み合わせ最適化モデルや業務機能をあらかじめ組み込んでいる。
配送需要に応じて、「どのトラックで、誰が、どの荷物を、いつの時間帯に、どのルートで配送する」といった配送パターンの組み合わせを緻密に分析し、最も生産性の高い配送計画を作成する。配送車の積載状況や稼働状況、ドライバーのスキルや労働条件、配送地域や時間帯、届け先特有の要件、交通状況などを考慮しながら配送計画を作成できる。
宅配サービスを展開する大手小売企業で効果を検証した。指定の地区において1日の総走行距離が約半減するシミュレーション結果を得られた。
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