搬送システムや仕分け・ピッキングシステムなどの物流システムを提供するダイフクは、タレントマネジメントを含む統合人事システムを構築した。国内グループ会社を含む従業員約4000人を対象に稼働を開始した。人事システムには、電通国際情報サービス(ISID)のHCMアプリケーション「POSITIVE」を採用した。ISIDが2020年9月9日に発表した。
ダイフク(本社:大阪府大阪市)は、タレントマネジメントを含む統合人事システムを構築し、国内グループ会社を含む従業員約4000人を対象に稼働させた。
新しい人事システムには、電通国際情報サービス(ISID)のHCMアプリケーション「POSITIVE」を採用した。POSITIVEは、基幹人事システムの主要機能である人事・給与・就業管理やワークフローに加え、タレントマネジメントやモバイル対応なども網羅している(画面1)。
ダイフクは以前、勤務状況を登録するシステムと、工数を登録するシステムを、それぞれ別のシステムとして管理していた。このため、社員や上長は、それぞれのシステムにログインし、データが乖離していないかをチェックしていた。POSITIVEを導入した後は、こうした作業が不要になり、就業管理の作業負荷が大幅に下がったという。
人事関連のシステムを1つに統一することで、人事部門の業務量も約3割の削減を図った。データの2重登録作業や、データ不整合のチェック作業、分散していたデータの集計作業などを改善した。リモートワークもやりやすくなった。人事関連の申請をすべて電子化したことで、印刷や押印の必要がなくなった。
タレントマネジメントも開始した。人材に関する情報を統合的に管理し、グループでの人材管理が容易になった。グループの従業員が持つ専門性や業務経験などの人事データを管理できるようになった。今後は、タレントマネジマント基盤を活用し、人的資源の有効活用や人材育成に生かす。
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