大日本印刷(DNP)は2020年9月25日、セキュリティ診断・コンサルティングサービス会社のブロードバンドセキュリティ(BBSec)と、情報セキュリティ事業分野で資本業務提携したと発表した。セキュリティ分野での事業競争力の強化・拡大を目指す。
大日本印刷(DNP)は、ICカード関連のソフトウェア開発や、企業の重要情報を取り扱ってきたノウハウを強みに、セキュリティ事業を展開している。イスラエルのセキュリティ製品の国内販売、セキュリティ人材育成事業、金融やIoT分野のセキュリティサービス事業などに取り組んでいる。
BBSecは、2000年の設立以来、一貫してセキュリティ診断・運用・保守、セキュリティコンサルティングなどの情報セキュリティサービス事業を展開している。
両社は今回、情報セキュリティ事業分野で資本業務提携を交わした。これにより、セキュリティのニーズに対して、サービス品質の向上を図り、各種の製品・サービスを提供していく。
主な業務提携内容として、脆弱性診断事業とセキュリティコンサルティング事業、セキュリティ人材育成事業、セキュリティ・ラボ事業、――に注力する。
脆弱性診断事業では、企業が導入しているソフトウェアや、テレワークを契機に新たに導入したクラウドやモバイル環境などのネットワークに対し、脆弱性を診断する。セキュリティコンサルティング事業では、脆弱性対策のコンサルティングや製品・サービスを提供する。
セキュリティ人材育成事業では、情報セキュリティに関する技術を持ってサイバー攻撃に対応するCSIRT要員など、セキュリティ人材の育成事業におけるプログラムを拡充する。オンライン講座の開設など新型コロナウィルスの感染拡大防止に対応し、遠隔地にある企業・団体でも受講しやすいプログラムを提供する。
セキュリティ・ラボ事業では、国内外のセキュリティ対策に関する製品・サービスの調査と評価、グローバルなセキュリティインシデント情報や、その他の情報の収集と分析などを行う。こうして、顧客に対して最新情報を提供する。
今回の資本業務提携により、新型コロナウィルスを契機に変化したワークスタイルやライフスタイルに潜む新たなセキュリティリスクに対応した新しいセキュリティサービスを共同で開発していく。今回の提携による効果が順調に推移していく場合、引き続きさらなる資本業務提携の強化も検討する。